編み物とCADを組み合わせたら、どんなことができるのだろう?
こんな疑問を感じたことはありませんか?
実は、CADは編み図と相性のいいツールで、手作業で大変だったことが楽々キレイにできるようになりますよ。
コピー、移動が簡単キレイ
編み目記号を水平、垂直の位置を合わせてコピー、移動ができるので
記号がキレイに揃います。
円状コピーも楽々キレイ
同心円状に編み目記号を回転しながらコピーできます。
これで、バッグや帽子、編みぐるみなどの編み図が簡単キレイに描くことができます。
消したいものだけを消せる
手描きの編み図で消しゴムを使うと、キレイに消せなかったり、余計なものまで消してしまったり、紙が汚れてしまったりすることがよくあります。
CADだと消したいものだけを選んで消すことができます。間違えて消してしまっても、復活することができます。
図形登録できる
よく使う編み目記号は登録しておくことができます。
それを呼び出して配置すると、毎回記号を作成しなくても編み図が描けます。
カーブがきれいに描ける
アームホールや襟ぐりのカーブ、なかなか1回では決まらずに困ったことはありませんか?
CADを使うと、簡単キレイにカーブが描けます。
正確な数値で描ける
例えば500ミリの線を描きたい時、「1/4製図だから、500÷4はえ~と。。。」と考えながら入力するのは大変ですし、間違いの元になります。
CADは最初に縮尺を設定するので、50センチの線を描きたい時は500ミリで入力できるのです。
バックアップがとれる
同じような編み図を描きたい時は、以前描いたものをコピーして使うことができます。
また、手描きの編み図だと万が一紛失してしまうと再現することが難しいのですが、CADだとデータがあるので何回でも印刷できます。
長さが測れる
カーブの長さを図ることができるので、例えばアームホールの長さを測って、その数値を使用して袖の製図ができます。
また、襟ぐりの長さを測り、その数値を使用してゴム編みの製図をすることができます。
原寸で製図できる
1/4製図で雰囲気をみてから原寸で製図する必要がなくなります。
印刷する時に倍率を変更できるので、1/4も原寸も思いのままに印刷できます。
CADの機能を駆使すると
ウェアの製図に、模様編みの編み図を重ねて
「模様のどの部分を中心に合わせたらきれいか、そうするとどこから編み始めたらいいのか」という
検討も簡単にでき、そのまま編み図としても使えます。
まとめ
これらのことから、CADを使って編み図を描くと
編み図を速くキレイに正確に描くことができるのです。
編み図にかける時間を短縮できたら、その分、デザインや製作に時間を充てることができます。
また、編み図をデータ化して残すということは
作品をずっと後まで残すことができ、それを復元することが可能になります。
編み図をデータ化して残すということは、
業界の発展、存続にもつながると考えています。
ご自分の作品が、未来の編み物作家さんによって復元されるかもしれないなんて
想像したらワクワクしませんか?